静岡最大の最強珍スポットと呼ばれた伊豆高原の「まぼろし博覧会」
静岡県伊東市、伊豆高原。個人的に伊豆高原周辺は好きで、伊豆シャボテン動物公園や大室山、ぐらんぱる公園、赤沢温泉など、見どころはたくさんあります。既に何度か訪れてはいるんですが、すべてを紹介するには全然足りないですね!
そして
今回は伊豆高原、いや静岡の最強珍スポットと呼ばれた「まぼろし博覧会」に行きました。
行こうとした理由は、ヴィジュアル系バンド「R指定」がMV撮影をしたということなんですが、ここまぼろし博覧会の館長、そして館内全体のインパクトもかなりなもんでした。先に結論言ってしまえば
「マジか( ゚д゚ )」
の連続。異彩すぎるスポットは、さながら異世界、現在の日本がどんだけつまらんか、ってのが認識できた、という感想でしたね!
前回の記事は、まぼろし博覧会、R指定の「帝都に死す」MV撮影 聖地巡礼編でしたが、今回は館内メインで紹介していきますね。
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まぼろし博覧会、駐車場から既にとんでもない
国道153号線、伊豆高原に入るあたりの一碧湖近くに見える、まぼろし博覧会の看板。一度台風でぶっ飛んだのか、少々修繕されていました。基本的放置らしいのですが、さすがに看板は直したようで・・。
駐車場、誰もいねぇ!いくら平日だからとはいえ、ちょっとくらいお客さんいてほしいわー!
って、車あったやん!と思ったんだけど、ナンバーがなんだか変。ラパンなんだけど、これもどうやら展示物の一部となってる模様。でも動かせそうな気もしないでもない。タイヤの空気が抜けてたけど。
そして、若干剥がれかけてるが交通安全の札の横に神社。この神社もなんか謎っぽい!
まぼろし交番。きっと交番は誰もいない。パトカーも停まってるけど、きっと動かないと思うんだ!
そして、建物の外観。かなり大きい。以前は植物園だったそうなんですが、なんとなく名残があるかなーって感じがします。ヤシの木とかたぶん植物園の当時のヤツなんじゃないかな。
そして目立つ看板「キモ可愛いパラダイス」
まぼろし博覧会のキャッチコピーのようです。サブカルチャーの聖地とも言われる所以かしらんね。
まぼろし博覧会のパンフレットを引き延ばしたもの。伊東市周辺で手に入れられるパンフレットに入場料100円オフの割引クーポンが付いています。
道の駅伊東マリンタウンで確認。手に入れてきました。
この周辺で、一度まぼろし博覧会の館長「セーラちゃん」とお会い出来ました。実際は一度受付で館長の所在を訊き、この時は昼食で周辺のファミレスに行っていた模様。駐車場に戻ってしばらくすると一台の車が入り、中から館長が挨拶してくれました。
と、この時の格好はサングラスに帽子、作業着のような恰好の普通の男性でした。が、それは仮の姿だったのか!
そして、館長セーラちゃんはとても気さくで、丁寧な感じの話し方をする方でした。話しやすい印象。格好がスゴイけどね!
しばらくしゃべってみたり、セーラちゃんの服にメッセージ書いてみたり、色々交流してみました。セーラちゃんはずっとまぼろし博覧会に滞在してるわけではなく、東京で仕事をしていたりもしているそうです。Twitterで出没を告知しているそうです。
ちなみに、今回まぼろし博覧会に行く予定日にセーラちゃんはいなかった模様で、急遽予定を変えて滞在している日に変更したのです。どうせなら会ってみたいじゃんね!
入り口から既にカオスな空間
セーラちゃんが仕事があるようなので、いったん別れ、入口に入る。本来一度受付まで行ってるんだけど、改めて入ってもまー強烈だわね!
途中、様々な展示があるんだけど、ここまでまだ無料で見ることが出来ます。出し惜しみしてないなー!
きゃりーぱみゅぱみゅさんがここまぼろし博覧会に来て、非常におススメみたいなことをテレビで発信してたようです。初期のきゃりーぱみゅぱみゅさんもたしかにまぼろし博覧会の従業員でーすみたいなこと言ってもわからんと思うんだ!
受付口の人は超絶ふつうの人だったけど。でも、対応が好印象でしたね~。
しかし、きゃりーちゃんカワイイですね!
R指定。今回のまぼろし博覧会に訪れることになったきっかけ。MV撮影の場所として、指定女子(R指定のファンの女の子)の聖地となったようです。いや俺(男子)もよく聴くけど。
このMVがまぼろし博覧会のイメージに見事に合致してて、完成度高いわーと思ったものです。覚えやすいメロディーですが、歌詞自体はなにげに万人におススメはしません( ゚д゚ ) サブカル好きな人はハマると思います。
ストロベリーソングオーケストラ。R指定のMVにも登場しています。そして、館内にも展示がされてあり、ここも非常にインパクトのある場所になっております。
見世物パンク一座というキャッチコピーがありますが、歌自体は実は聴きやすい曲調もあったりします。MVはけっこうとんでもないけど。
ここからが有料!今までのは序章に過ぎなかった!
受付口からで入館料を支払います。入り口は3つに分かれていて、順路通りになると
- 1.密林にたたずむ大仏と古代文明
- 2.昭和の時代を通り抜け~悪酔い横丁
- 3.魔界神社 祭礼の夕べ
となります。(まぼろし博覧会のガイドブック引用)
ということで、順路通りに行ってみることにします。
密林にたたずむ大仏と古代文明
受付口の後ろを通って、売店、そして本屋?を通り抜ける。すると外から見えていた巨大な施設、きっとこれが植物園だった館内なんだろうけど、鬱蒼とした感じの順路に植物が生えてる。なんか伊豆シャボテン動物公園のサボテンの温室をカオスにした感じだわね!
入り口で、なんか謎のノイズがするなにか。真相がわからん!コワイ!静かなだけにそのノイズが大きく聴こえるように感じる。ブゥゥ・・・ン・・・みたいな感じ?
植物園だったとこには、世界最大の聖徳太子像。どこから見てもその存在感が圧倒的なほどデカイ!なんだこれ!なんのために造った!というかなんでここにあるんだ!どこかの大仏さんを聖徳太子像にしたという感じもする。
この聖徳太子像を運び込んだのも相当手間だったんだろうけど、そのすべてが入りきらなかったようで、頭のてっぺんを切り取って展示されていました。裏地の素材がなんだか発泡スチロールっぽい?あんまり詳細に見てないから確信できないけど。
聖徳太子像の横に、一対の仁王像。R指定からの寄贈だそうです。これも相当なインパクトでした。
ここで、セーラちゃんに再び会いました。ここの奥で作業をしているようで、もうひとり、外からの業者?の方もいました。
ここでも色々なお話を聞かせていただきました。今回は平日に訪れてるので、色々作業をしている様子でした。しかしこの格好でやってるのか( ゚д゚ ) 以前普通の作業着で仕事してたらセーラちゃんと気づかれなかったそうで、それからは分かる格好で作業するとのこと。
昭和の時代を通り抜け~悪酔い横丁
まぼろし博覧会、ここからが真骨頂か!レトロであり、そしてなにかサイケデリックな入り口。
11月末の快晴、この日の伊豆高原は20℃ほどの気温で、館内はちょうどよい、いや少しだけ暑かったかな?といった感じでしたが、本来の館内は、夏は激熱、冬は激寒、閉め切った閉鎖空間に冷暖房一切なし!とそこまで昭和を再現したか!ということだそうです。ちなみに雨が降れば雨漏りもする、地面も湿るとか。
館内は様々な昭和、たまに平成になってからのグッズ、おもちゃ、レコードなどといったほんとに色々なものが集められています。どうやって集めたのか!というほど。いやむしろいくらかけたんだ!絶対プレミアな価格ついてるヤツもあるはず。
戦艦大和などの模型。そういえば小さい頃、どこかで見た記憶がうっすらとあるかも。純粋にこれはスゴイ!細かい!
昭和の時代のレコードなどが並んでます。マネキンが地獄のように並ぶ中、時々これは!みたいに目につくものがあります。
と、思えばゲーム機もいっぱい並んでます。PCEngineやDISK SYSTEMなんて箱で持ってる人なんてもうほとんどいないんじゃないかね!しかも保存状態もいいみたい。多少埃は被ってるかもしれないけど、損傷している感じはあまり見られなかったですね~
インベーダーゲームがありました。スペースインベーダー自体はリメイク作品もあり、その本家であるスペースインベーダーも収録されてることもあって、ゲーム自体はプレイしたことはあるんですが、筐体は当時のもののようです。しかもプレイ出来る模様。やらんかったけど。
名古屋撃ちできます(うそ
まさかのサンダードラゴン。ちなみにミニ四駆で持ってました。たしかスーパードラゴン、ファイヤードラゴン、サンダードラゴンと数種類あり、もうひとつあったな。セイントドラゴンだったかな。サンダードラゴンのクリヤーボディが超欲しくて、でも品薄で買えなくて、手に入れた瞬間のことはまだ忘れてないですね~。
なんか超プレミアついてる感の価格だけど、紹介してみた。
まぼろし玩具店と呼ばれた場所には、いい大人になった男の子や女の子はきっと目にしたことのあるものがあるはず。
個人的になつかしいもの発見。
ゲームロボット九。九って漢字だったのかよ!というか、ゲーム機の名前すら知らなかった。親の実家にあって遊んでた覚えがあります。なんか9つのキーがカラフルで色々なゲームが出来たんだけど、ゲームオーバーの効果音だったかな?アレが不気味で嫌だったな。泣いてたかも。こわかったもん。
あるんやな・・。
このあたりで、もうよくわからなくなってくるんだけど、続けていきますね~~
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ホントに寄ってしまいそうな悪酔い横丁
ここからが、悪酔い横丁となります。いったん外に出たかな?といった感じがしましたが、ここは陽の光が入ってくるので夏とか非常にヤバイ気しかしません。冷暖房は当然無いです。11月末でよかったわぁ・・
先ほどまでは、様々な展示物がそれなりにきっちりと並んでたんですが、もうここからは絶対投げっぱなしだろ!みたいな場所になってます。なんでもぶち込んどけーみたいな感じ。
夜に絶対行きたくない感じ。普通に肝試し行ける。というか明るくてもひとりはなんかイヤだな!
変なマネキンやどこかが欠損してるマネキン、こいのぼりや短冊などが多数あり、なにがなんだかさっぱりわからん!
異世界スレの画像に使えそうな感じですね~
気になる、ハッカー寺子屋。なぜかというと・・
ボタンを45秒押し続けると携帯電話と基地局の接続が遮断されるんだって・・・
押してみた。
たしかに4Gだった回線が、3Gになったり、圏外になったり。これどんな仕掛けなんですかっ
しかもこんな館内でもトップクラスの無造作なカオスエリアに!
このあと、ようやく屋外に出ることになったんだけど、足場があまりよくないらしい。
だが、ここから元の通路を戻るにはかなり食傷気味。このまま進むことにする!
ここから未舗装路。たしかに傾斜がありました。雨が降ったら完全にアウトなやつだコレ。
未舗装路を抜けた先は、受付口のそばでした。ここから見える風景はなかなかよさげ。まぼろし博覧会の看板も見えます。
魔界神社 祭礼の夕べ
最後のスポット、魔界神社。
ここは更にカオスな空間。エログロな要素も含みます。といっても、ここでそういった写真は撮らず、この魔界神社にR指定とストロベリーソングオーケストラの展示がされてたので、そちらが目当てでした。
ストロベリーソングオーケストラの展示。テントのようになっていて、そちらを覗いてみると・・
とんでもねぇ( ゚д゚ )
首だけのマネキン、座長の宮悪戦車氏を模ったようなマネキン、そしてその首だけ。とか、もうなんじゃこりゃ!なものばかり。
R指定のMV撮影に使用された道具も展示されていました。テレビにはストロベリーソングオーケストラのMVがひたすら流れていました。薄暗い館内に鳴り響く楽曲はなんともいえない気分になりますね。遠くでもR指定の楽曲が聴こえていました。
世直しおやじブースや・・
エスパー伊東氏のブース。伊東市なだけに(?)
アーバンギャルドのFC旅行に、まぼろし博覧会が選ばれたようですね~
アーバンギャルドはちょっと前の天才!てれびくんで出演されてましたね~。なんかオネエキャラで。
R指定の展示の奥には、さすがに入るのを途中でやめた怨霊寺というこれ完全なお化け屋敷!みたいなとこもあったりして、さすがに疲れてきたぞ!と思ったんですが、なぜか一角にコリラックマがいたりして、ちょっと微笑んでしまったという(*’ω’*)
カピバラさん(ホワイトさんかも)もいたりして、ちょっとだけ癒しのスポットだったかも(R指定やストロベリーソングオーケストラの楽曲がエンドレスで流れてるけど)
まとめ!
静岡最強の珍スポットと言われるのは嘘じゃなかった!としか!
そして、これはひとりで行くにはめっちゃ勇気がいる!しかし展示自体は面白いものや興味の引くものが多く、時折目にするエログロ系なものに耐性があれば、おススメしたい場所。
逆にくそ真面目な感じの方はおススメ出来ないかもしれないですね。
年代的に50代~60代くらいの人には、昭和の展示物だけで最高に楽しくなるような気がします。昭和世代の新聞記事なども展示されてあり、当時の貴重な資料もあって、視点を変えれば勉強にもなるんじゃないかな、と思います。
館長のセーラちゃんも、見た目がインパクトありすぎで、なんかとんでもねぇ人がいる!と思ったんですが、お話させていただくと印象も変わるかと思います。そしてなにげにファンも多いようです。Twitterでもちゃんと返信してくれたり、リツイートもしてくれたりと律儀な面もありますね。
東京では出版社を経営されているようで、まぼろし博覧会の館内売店でも出版社の色々な本が購入できるようです。
出版社の名前、うっすらと見覚えがあったんだけど、すっげぇ昔にセーラームーンの秘密って本買ったことあるわ( ゚д゚ )
まさか20年くらい後にその出版社の社長と会うことになるとは!
国道153号線沿いと、目立つ場所と外観で、地元民はいったいどんな印象なんだこりゃ!と非常に気になるんですが、口コミでは高評価が多いようです。むしろ自分も高評価を出すんですが。
お正月などではイベントも行われるようです。ぜひそんな時期にまた訪れたいですね!
まぼろし博覧会
営業時間:9時15分~17時 8月は9時~17時30分 年中無休
入場料金:おとな1200円 こども600円 割引クーポンが道の駅、ホテルなどにある場合が。100円オフ。公式サイトにも添付。